がんばろう「四川」-書・刻・雑言<24>

2015年3月13日

24_sankei_20080520

中国、四川省の巨大地震。多くの死者と瓦礫の下に残る人々。胸が痛い。衷心より同情し復興を願う。

「禍を省み」てほしい。児童、生徒の頭上からスラブ、床が落ちたのだ。強度の不足は人災ではないか。

これぞ真に書だと思う「復興」がある。焼土と化した広島で消し炭を持つ指先を擦りつけて、強く太く筵に書かれている。「文房四宝」筆墨硯紙なんぞ超越して輝く。広島市が保管する。

四川の復興を切に祈りたい。

◇復興=復興る
◇書=強く太く
◇印=「省禍再起」禍を省み再起す「漢書」より

フジサンケイビジネスアイ2008年05月20日