1年支えてくれた人たちに-書・刻・雑言<8>

2015年2月11日

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多くの人に支えられて、また1年が終わる。わがままを恕していただいた人々の顔が浮かぶ。

ありがとうございました、と素直に言えない卑屈さに、身が縮む思いがする。

「刀折れ、矢尽きてここに 大晦日」は古今亭志ん生の句であったろうか。

自分は誠意を尽くしたつもりでも、結局は空回り。腹も立たずにグッタリしてしまう。

謙虚に反省。意を込めて書き、刻す。「今年も1年ありがとうございました」

◇感謝=ありがたさを感じて謝意を表すこと。
◇書と印=「感」は縦に伸びやかに。「謝」は横に広がってズシリと構えた。印は印篆(篆書の一種)に倣った。中央の縦画を太くした。

フジサンケイビジネスアイ2007年12月25日