革新へ向けた誠実な叫び-書・刻・雑言<6>

2015年2月7日

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「流行語大賞」が発表された。これは、と飛びついて快作ができたためしがないけれど、思い立って書いてみる。東国原英夫宮崎県知事の”名言”。

「このままではだめだ」「なんとかしなくては」と叫ぶ。土臭く、率直で誠実なことばだと思う。

多くの地方自治体と同様、宮崎県も財政困難だという。裏金も発覚。固陋(ころう)と旧弊が残した負債。知事の給与は24万と聞く。

古い体質の組織。その変革は一朝一夕では無理だろう。一作、一策、ノミを表す「鑿(さく)」の字、削るべきは削る「削」の字が思い浮かぶ。忙しく飛び回る人よ、頑張れ。

◇どげんかせんといかん=どうにかしないとダメだ、の宮崎県方言。
◇書と印=書は土臭く、骨太にし、一つの固まりを意識した。印は作、策、鑿、削の4字を並べ、篆書の白文(凹)に倣った。

フジサンケイビジネスアイ2007年12月11日