よき人々、楽しく集う-書・刻・雑言<32>

2015年3月29日

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書道の神様”書聖”王羲之(303~361)の絶品「蘭亭叙」が展覧されている(9月15日まで。東京都墨田区、江戸東京博物館。『北京故宮、書の名宝展』)。

その優美についてはさて措く。文章がよい。朗らかな晴天の下、良き友(=群賢)と若、老(=少長)が集う蘭亭曲水の宴。その歓喜を謳歌する。

二寸五分角の大印材にその名対句を篆刻する。「ようこそ」と友を招く広いエントランスが我が家にあれば掲げたいところだが…。

◇「群(羣)賢、畢く至り、少長、咸、集る」 王羲之「蘭亭叙」より
◇印=(1)75ミリ角、力強く
(2)天、朗らかに、気、清し。同「蘭亭叙」より

フジサンケイビジネスアイ2008年7月22日