人は人に磨かれて-書・刻・雑言<18>

2015年3月1日

18_sankei_20080408

前回、切磋琢磨の語は「儒教的な教訓に変貌」と書いた。後に付加された解釈の中では出色なのは「朋友あい互いに励ましあって」と、第三者「友」に言及する点である。言を成すとき、友との連携は楽しくまた不可欠だ。しかし、変革”切磨”への意志”刃先”は自己自身に向けられるべきものと思う。その自己をもって人と対応してゆく。人、人、人の中で砥がれ、磨かれてゆくのだろう。「遠いなぁ…」と思う

◇切磨=切磋琢磨の略。学徳、人格の修養
◇書=行書、強く
◇印=Sessa Takuma

フジサンケイビジネスアイ2008年04月08日