忙中の心のゆとり-書・刻・雑言<3>

2015年2月5日

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子と銀杏を拾いにゆく。頭上の葉はまだ青青としたままだ。黄色の落葉が一面に散り敷くのはここ東京ではまだ先のことか。

郷里北国の、雪の前の凛冽とした空気を思う。落ち葉を焚く人も少なくなった。読者諸賢の地ではいかがだろうか。一会と想える人や物と出会えた日は楽しい。

師走も近い忙中の心のゆとり。

◇落葉焚く人も一会の人となす=俳人北澤瑞史先生の句。歩いているときに落ち葉を燃やす人と会うのも一つの出会いである。
◇書と印=柔らかな行書で人と人を中央にそろえて左右対称とした。印は篆書を刻すのが基本。ここでは草書を刻してみました。

フジサンケイビジネスアイ2007年11月20日